あの日ウェストハム

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遅すぎた修正 頑張れウェストハム 第32節 エヴァートン戦 #3

遅れてすいません!そして全くまとまりませんでした!すいません!

 

1.前半 442と4231の相性の悪さ

・噛み合わせの悪さ

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ここでみられるように、シグルズソンが浮きます。さらに相手サイドアタッカーベルナルジとリシャルリソン。1対1ではほぼ自動的にチャンスを作らせてしまう恐れがあるため、サバレタベルナルジの1対1、クレスウェルとリシャルリソンの1対1もできるだけ防ぎたい。つまり厳しいってことですね。

さらにエヴァートンはHS(ハーフスペース)を頻繁に使うチームですので、浮いたシグルズソンやサイドのリシャルリソンが頻繁に出入りします。442のままでは上図のように対応が難しいように思えます。このスペースは基本的に2ボランチのライスとオビアングが対応しています。そうするとどうしてもスペースが生まれてしまうので、サイドハーフやらボランチやらをDFラインに一時的に吸収して5バックで対応すれば、マークのずれやスペース管理もしやすいと思います。

 そして重要なのは2トップの守備。簡単に飛び出さずに相手ボランチへ簡単にボールを通させないコース切り。できるだけ前で制限をかけて後ろの負担を減らしてあげてほしいところです。

絶望の2失点

 試合が始まると、待っていたのは地獄の30分。噛み合わせの悪さがそのまま出ました。

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もうコーナーキックから失点していますが、地上戦であまりにやられたので、
それは無視させてもらいます。

このシーン。アルナウトヴィッチが不用意にボールホルダー”だけ”に ”中途半端なプレスを掛けます。これによりライスがつり出されます。

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この後ちょっとごちゃごちゃしましたが、ライスが飛び出したスペースをオビアングがカバーしたものの、その空いたオビアングのスペースを使われ大ピンチ。29番のドミニクがリシャルリソンのパスを出していたらジエンドでした。

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黄色矢印 ボールの動き 各チームの色の矢印 選手の動き

 

さらにこのシーン

前半はエヴァートンに好きなように動かされ、

空いたスペースをどんどん使われるタコ殴りに遭いました。

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前線5枚に対し、4バックのまま対応してしまい、SB裏を突かれたシーン

ベルナルジが中に入ってディーニュがオーバーラップするスペースを提供

f:id:ka1rara:20190406172839p:plainHSを独走するリシャルリソン。
マークがいなければライスはついていくが、オビアングは見てるだけ。
グラウンダークロスを入れられあわや失点。

 

そして絶望の2失点目。上のシーンとほぼ同一。違うのは今度はライスがついていったところです。しかしこの間。ライスの甘い対応でした。

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リシャルリソンは前を向いてスピードに乗ったコールマンを使いました。
クレスウェルも懸命に追いかけるも振り切られ、グラウンダークロスを入れられ失点。

ここまでシュート0のウェストハム

2失点目にしてウェストハムは442から4231へとフォーメーションを変更。
前半はこの後何とかしのぎ切り、0‐2で終えました。

 

 2.後半 修正の入ったウェストハム これからの戦い方の指針が?

・前半には見られなかった崩し

後半 交代 オビアング→アントニオ  ペレス→チチャリート

 

 ウェストハムは4231から433に変更。ライスをアンカーに置き、以前のシティ戦のように2列目から飛び出してくる相手を捕まえる役目を果たします。相手の4231と噛み合わせもよく、後半は大きく崩されることもなかったように思えます。そんな中、ビルドアップから良い崩しがあったので取り上げます。55分20~ぐらいから。

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①DFラインが3CB化し、左CBクレスウェルがアルナウトヴィッチへパス。クレスウェルはそのままインナーラップ。

②サイドでターゲットとなったアルナウトヴィッチがライスにリターン。

③リターンをもらったライスはスノッドグラスにパス。

④スノッドグラス空いたランシーニにダイレクトパスでチャンスを演出。

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 アルナウトヴィッチが交代されるまで、ウェストハムはこの形でチャンスを作っていました。アルナウトヴィッチはサイド出身なだけあって、守備の時もDFラインまで戻ってきてくれてました。最近FWが彼の主戦場になっていますが、もしかしたらFWでの守備の動きを教えてくれる人がいなかっただけかもしれません。

 

このように中央よりもフリーになれるサイドでターゲットを作り、そこを起点としてボールを前進させる形がこのチームの鉄板になるかも?しれません。

 
・まだまだ見える課題

後半はこのまま0対2で試合終了。

この試合ではウェストハムのずさんなスペース管理が露わになってしまいました。

修正が入った後半でも、人が出て行ったところに誰かが入る動きに組織として連続性がまだまだです。

 

 

感想

このチームがポゼッション型なのか?カウンター型なのか?それともその両方なのか?個人的な意見は、このチームはカウンターはもう武器として持っていて、それに割り切らずボールもしっかり繋いでボールを運べるんだぞ!っていうのを目指してると思います。そのためにはある程度の決め事を決めておく。ノーブルがいないときのキャプテンシーの不在も痛いところです。そして今から続くビック6との連戦。ペジェグリーニ監督に解任の噂が流れていますが、(流石にないと思いますが…)そんな噂を吹き飛ばしてくれるような試合を期待しましょう。このクラブにはきっと素敵な未来が待ってるは…ず…。