あの日ウェストハム

ウェストハムファンが思ったこと書くブログ

頑張ろうウェストハム#2

DAZNの見出し
勝ち負けを繰り返す不安定な戦いぶりも、なんとかトップ10の座を死守している9位ウェストハム。前節は守備力でリーグワーストクラスのカーディフに完封されただけに、攻撃陣は憂さ晴らしのゴールといきたい。

結果からいくと結果は4-3と劇的逆転勝利。
しかし、それが憂さ晴らしのゴールになったのかどうか。それは疑問に思うところです。DAZNの見出しに付けられたように、"不安定"な戦いぶり。はたして安定したウェストハムは見られるのでしょうか。

*前半

A 攻撃
両者のスタメン、フォーメーションです。

まずウェストハムのビルドアップ問題。改善されたとは言い難いですが、前節に比べたらある程度相手を押し込んだビルドアップは出来ていたのかなと思います。それでは何が前節と違ったのか

①両SBが高い位置を取っている
→相手の両サイドハーフをピン止めとまでは言えませんが、押し込めている状況を作り出せました。

②ライスが落ちて出来たスペースに選手が入っている
→前節では中盤にマンマークを敷かれていたため、中盤の選手がフリーの状態でビルドアップに参加することが難しかったですが、ハダーズフィールドは厳しいマークをつけてこないゾーンディフェンスを敷いてきたので、ビルドアップを邪魔されることはそこまでなかったです。しかし、このDFラインに降りて来すぎて、(特にランシーニとフェリペアンデルソン)
その次の中盤、前線と数的優位を作り出すことは出来ませんでした。それが流れでゴールを決めることが出来ない問題点の1つです。

そしてもう一つの問題点

ボールをプレスバックで取り返して
さあ、今から攻撃だ!ってシーンです。
逆サイドでパスを呼んでいるサバレタ

ランシーニはこの狭いアルナウトヴィッチへの縦パスを選びました。ウェストハムは基本この狭いパス交換からしかチャンスが生まれません。アルナウトヴィッチのフィジカルとテクニック頼り。

今度はクレスウェルがサイドに開いてパスを呼んでいますが、オグボンナは出しません。

このように今季のウェストハムというチームは(特に今年に入ってから)、異常と言えるほど逆サイドへの展開がありません。どうしても狭い方狭い方に行ってしまうので、敵が薄くなっている逆サイドへの展開ができ、ある程度のインテンシティを持ち合わせる中盤、カルロスサンチェスの復帰が望ましいですね。

FWが落ちて来て、前線で駆け引きしてる選手がいても、相手の視野に入ったとこでしか動かないので、相手も対応しやすいです。

B 守備
問題はDFラインの連携面だけではありませんでした。

7番BacunaがDFラインに落ち、ノーブルがそこに釣り出されている状況で、ノーブルは帰陣せずそのままコンゴロにプレスをはめに行きますが

中にスペースがぽっかり空いていて縦パスを通されています。この時の状況をボードで表すと見事にMF-DF間が間延びしてるのが分かります。

原因は3つ
①ノーブルが釣り出されていることによって、中盤に枚数が足りない。(ライスが2人を見る状況)

②右サイドにきった守備をしているのに対し、フェリペアンデルソンが外の選択肢を捨てきれず、相手右サイドハーフが中に切り込んでもマークにつけきれていない。

③両SBが手前の敵をチェック出来ていない。
サバレタがDFラインに張り付いたまま、ライスの片方のマークを見れていない)

このように、プレスに連動性がなく、行ったら行くだけ相手に数的優位を突かれて何度もピンチを招きます。

次、この状況がまた生まれ、失点に繋がります。

相手GKがボールを持っていますが、
またノーブルが釣り出されています。

そうするとまたライスの両脇が空き、失点に繋がるFKになります。

*後半
(特に変わり映えがなかったので失点シーンだけ)

後半の失点も同じケースです。

このようにボールホルダーを完全にフリーにしてます。ここまでフリーにしてしまうとライスも縦パスのコースを絞りきれません。
そして微妙なDFラインのズレ
この後ディオプのインターセプトもターンでかわされ、スーパーゴール。(オグボンナの対応にも難有りましたが…)
今度はCBからの縦パス1本で失点してしまいました。
FW陣のどちらかがプレッシャーをかけたかったところですが、それも叶わず。

かなりガサツな、分析とも言えないただの感想文になってしまいましたが、ウェストハムサポの皆様のご意見の方をお待ちしております。