19/20シーズン ウェストハムの戦力まとめと展望 #8
今季のウェストハムも素晴らしい補強をしてくれましたが、CM(ウィルシャー、フォルナルス)の選手層が少し薄いかなと思います。それにSBもユース上がりのベンジョンソンが戦力に数えられるかどうかは未知数です。
こちらが今季の僕が考えられるウェストハムのメンバーです。(上から一番手)
ヤルモレンコとアントニオの序列は逆かもしれません。
ライスやアラーにフォルナルスにフェリペにファビアンスキ。と替えが効かない選手はいますが、今季も見てるだけでニヤニヤしてしまうメンバーがそろいましたね。僕が一番嬉しかったのはフォルナルスの加入です。試合を支配するにはやっぱり中盤はうまい選手がいないとダメだなとウィルシャーと彼の二列目を見て改めて思いました。彼みたいな前にドンドン飛び出す選手は、ポストプレーが抜群に上手く、自分でチャンスメイクもできるアラーとの相性は最強に、抜群に良いです。もう最高に。てかアラーってあんなに良い選手なの?4000万ユーロは安くない?すごい大器になると思いますよホントに。ここにランシーニやフェリペも関わってくるのですから、攻撃面は昨季に比べてかなりグレードアップするでしょう。守備をサボりまくるような選手たちではないので、最初は大変かと思いますが、ネガトラの意識が高まれば、徐々に修正できる点です。このリスクはスタイルを見つけ出すためには取らなければならないリスクです。スノッドグラスやノーブルも守備固めとして出場が増えると予想します。でもやっぱりSBの補強なしは恐いかな。あとカルドソ?でいいのでしょうか。すごい気になります。ファンダイクみたいになっちゃったりして。
さらに昨季からの課題であるビルドアップ。相手の前線のプレッシャーラインを越えて自分たちの攻撃を展開することができない。という問題に手を付けないといけないでしょう。この問題を解決?できるかどうか、それはウィルシャーにかかっていると言っていい。それはなぜか。うちみたいなビルドアップがド下手なチームはプレス耐性がものすごーく弱い。特にCB。しかしウィルシャーは自身のマークを一瞬外し、CBがボールを出せる位置に動き、ボールをもらってすぐ前を向き、相手をかわしながらドリブルで運んで、いとも簡単にアタッキングサードに侵入します。ウィルシャーがまたいなくなったらフォルナルスがいるというのが今季は心強い。アラーもCBから綺麗な縦パスのパスコースを作ってくれるので、もしかしたら横パスだらけのビルドアップは少しはマシになるかもしれません。
もし、もしですよ?笑わないでくださいよ?
全てが順調にいくのなら、このようなチームになるのではないでしょうか?
これはあくまで想像です。FIFA20キャリアでこれやろうかな。
ウィルシャーが前に出て行くプレーが得意なので、基本的にはライスが落ちて3バック。最低限のリスク管理をすることで両SBが幅を取り、サイドの選手が中に入り、中盤で数的有利を作り出します。サイドの選手もランシーニとフェリペでどちらも中でプレーするのが非常に上手いので選手の特性もそのまま活かせます。フォルナルスもアラーも叩いてすぐにポジションを取ってくれるので、CFがポストプレーしたときに真ん中に誰もいないぞ?という現象はかなり減ると思います。この二人のコンビネーションは僕たちウェストハムサポをハッピーにしてくれるでしょう。
いかがでしたか?昨季30節くらいから急に始めたこのブログですが、意外に読んでくれる人がいてくれて嬉しいです。今季は1節から書けるので、クラブと一緒に僕も成長出来たらなと思います。シティ戦勝つぞー。おー。ではでは。誤字あったらすいません。
今季は!いや…今季も…?#7
プレミアリーグもあと3週間を切りました!
いやー楽しみですねー!
恒例行事かのような素晴らしい補強にウェストハムサポーターだけでなく、プレミアリーグファン多数がウェストハムに注目するシーズンが今季も始まります。
今年はフォルナルスもアラーも来た!ヤルモレンコもウィルシャーも戻ってきた!
やってくれるだろ!ELくらいはなっ!!!
…なっ!……
そうです。昨季のウェストハムは素晴らしい補強を重ねて、期待を寄せて寄せて寄せまくって、シーズンを開幕6連続くらい勝利なし(調べてません)という、なんとも素晴らしい、ウェストハムらしい0点のスタートダッシュでした。
これにより、新加入選手をキラキラとした目で見てた初見さんたちが見当違いだったと見切りをつけられる。そんなクラブです。なので、サポーターはみんなタフで、正直このようなことには慣れっこです。
しかし、これはしょうがないことでもあります。
新しい選手がそのままフィットして活躍できるのは難しいことですし、昨季に関しては怪我人もかなり多かった。それでもシーズン途中からは徐々にフィットし始め、怪我人もちょこちょこ戻ってきて、なんとか10位らへんには選手の質で上がってこれます。
今季に話を戻します。
プレシーズンを見ましたが、デザイン性のないビルドアップに、集中力のないDFライン。まあプレシーズンだから強くいうこともないですが、3試合で7失点ですよ。昨季からの課題は現在進行形のようです。
やる意味あんのか!はよ帰ってフォルナルスとアラーたちと練習しろ!!
プレシーズンは非常に悪い結果でしたが、もういいやと見放すに、もう少し見てみましょう。
こんなウェストハムですが、僕は少しだけ期待しています。上記したようにウェストハムにはデザインされたビルドアップスタイルはありません。
なんとなーくライスが落ちて3バックしたのかなぁ?と思えば、SBが高い位置を取れずに5バックのままビルドアップしてたり。ライン間でパスを貰う動きが少なく、縦方向へのパスが通しづらくなり、横方向へのパスが多くなります。なので前へと攻撃にパワーが出せず、プレスを仕掛けてくる相手には、プレッシャーに負けてしまい、サイドに誘導され、簡単にハメられてしまい、あっという間にロングボールを蹴らされるか、ミスをそのままカットされカウンターで絶体絶命。という場面が多いです。
ライスも3バックの真ん中で
「早くボールを動かせ!」と身振り手振りで指示してやっと逆サイドへと展開できるようなレベルです。
おそらくプレミアの中で1番ビルドアップが下手なんじゃないかと思ってます。
ペジェグリーニはDFラインからショートパスで繋いでいきたいスタイルを目指していると思いますが、今の選手層だと相当な選手たちの努力が必要です。
フォルナルスが入ったとしても、この問題は解決しないでしょう。フォルナルスはそういうところで力を発揮する選手ではないからです。彼は守備を献身的に行う現代的なプレーメーカーで、ラストパスで決定機を演出するだけでなく、自らもどんどん前に出ていって得点に絡んでいく。そういう選手です。ボランチでちょこちょこさせるには勿体ないですし、果たして彼がそのタスクを完璧にこなせるのかも疑問です。
ペジェグリーニは今シーズンもこの問題とぶつかる事は目に見えています。それを踏まえてペジェグリーニは保険として、CFにはターゲットマンの補強を行ったと思います。それが今回はフランクフルトからやってきたアラーです。
アラーはこのビルドアップ問題の解決まではいかずとも、クラブを新たな方向性へと導く手段になり得るかもしれないと僕は思います。
それは、、、
単純なロングボール。
フランクフルト時代のアラーは、DFラインと駆け引きをしながらボールを引き出し、上手くキープしたり、そのままゴールまで行けていました。
さらに、CBからのロングボールも190cmの体格を活かしたヘディングでフリックしてヨビッチやレビッチにチャンスを演出していました。このフリックこそ、このチームの新たな武器になり得るのでは?と考えています。
ヨビッチ役をアントニオ。レビッチ役はフェリペアンデルソンと人材はピカイチの前線を揃えるウェストハムですが、プレー原則の一番手のなるとは思いませんが。てかなったら困る。ペジェグリーニの元、そんな世界線には迷い込みたくないのです。これはあくまで保険です。ダメだったらこっちにシフトする。ただの一手です。
いかかでしたか。僕はこのプレシーズンを見て、正直またガッカリしそうな気もするんですが、皆さんはウェストハムの19-20シーズンはどうなると思いますか?ご意見の方を頂戴したい所存です。それではまた。
ウェストハムユナイテッド通信簿 MF~FW編 #6
前回からの続き→
MF
CDM
デクラン ライス 8.5
昨季からCBでちょこちょこ出番が与えられていたが、今シーズンはアンカーを主戦場として大ブレイク。ウェストハムで最も急成長を遂げた一人。広範囲のカバーリングでチームを何度も助け、20歳とは思えないほどの冷静さを持ち合わせる。急な味方からのパスを難なく対応してボールを逃がす役割が得意。タックル数や、インターセプトの数を見なくてもチームの大黒柱であること火を見るよりも明らかである。
課題:単純なキック精度。欲を言えば、味方を動かすコーチング。
カルロスサンチェス 5.0
ボールハンターとレジスタの2面性を持ち合わせた貴重な存在だったが、序盤での長期離脱で今季は日の目を浴びず。最後の試合でライスと交代してちょこっと出たが、周りをみて気配りの良いポジションを取ってくれていたので、ライスと2ボランチで組ませたら面白そうだ。意外にもう33歳。
課題:ケガしないで。パスの判断。
ペドロ オビアング 5.5
今季は12試合出場12途中出場の便利屋として起用されたシーズン。フィジカル頼りのプレーが目立つ。特に守備面はカバーリング範囲の狭さ、チームが抱えている問題を解決することはできなかった。攻撃面でもオビアング砲を放ったのは1回くらい。ビルドアップでもあまり活躍できず、彼のプレースタイルであれば、CDMより一列前のCMのほうが合いそうだ。
課題:試合に対するモチベーション向上。イタリア方面で欲しいクラブがあるのか。
CM
マーク ノーブル 7.0
シーズン序盤のプレーは少し安定度に欠けたが、終盤から覚醒。32歳にして代わりが効かない選手になってしまった。ウェストハムのキャプテンはこの選手にしか務まらず、ノーブルの熱い泥臭いプレーにチームは鼓動する。プレスをかける際に4-4-2の2を務め、前線からプレスをかけ、攻撃時には中盤からガンガン飛び出すが、単純に足がそんなに速くないので、相手にプレッシャーを与える前にボールを運ばれてしまうシーンもよくあり、攻撃性能も別になにか秀でている訳でもないので、今の役割は少し不向きに見える。終盤のゴールや視野の広さを継続できればスタメンが確約されるだろう。
課題:ベテランなのに調子に波がある。それもノーブルっぽい。
ロバート スノッドグラス 6.5
シーズン途中からチーム事情により、主戦場を右ウイングから中盤へ移ったが、これが功を奏した。彼の献身力は守備に安定をもたらし、攻撃ではミドルシュートや、サイドに流れて高精度のクロスを供給。終盤では味方にスペースメイキングやハーフスペース侵入するようになり、現代的に成長した。プレースキックも務め、便利屋に。
課題:ボールコントロールが荒れ気味でプレーの速度が遅れる場面も見られる。トラップ時利き足に上手くボールを収められれば、次へのプレーに素早く移行できるだろう。
ジャック ウィルシャー 5.5
シーズン序盤で早々に長期離脱してしまい、今季も稼働できなかったガラスの天才。毎シーズン新戦力扱いされる選手だが、彼の才能に疑いを持つ者はいない。終盤に見せたフリデリックスへのヒールのアシストや、中盤からスルスル持ち上がっていく運びなど、フル稼働してくれれば確実にチームの救世主になってくれる。してくれればの話だが。
課題:怪我。守備で抑えてほしいところを抑えていない。CDMでライスの横に置くより、ノーブルの役割をそのままやらせたほうが合いそう。
マヌエル ランシーニ 6.0
やっと帰ってきたウェストハムの至宝。W杯離脱からかなり遅れを取ってしまったが、終盤に復帰し、徐々にキレを戻しつつある。狭いところで受けて、次へと展開するスピードはチーム最速。香川に似たタイプだが、守備の献身性はそこまでではない。重傷でボールを蹴れていなかったのか、チームをピンチにさせるパスミスが多かったが、来季ではそこも修正してくれることだろう。
課題:我慢が出来ずに、下がりすぎてもらってしまう。彼にボールを配給できる中盤の形成が求められる。
RM/LM
グレイディ ディアンガナ 6.0
ウェストハムの新星。右サイドからのカットインと縦への突破が武器。左足の精度も悪くなく、個人的に期待している選手。視野が意外に広く、サイドよりもトップ下のほうが適正があるのではと思ってしまう。
課題:もう少し自分で勝負してもいいシーンが目立つ。スタメンから出るには少しクオリティーの向上が求められる。
フェリペ アンデルソン 8.0
今季のウェストハムのスーパースター。ラツィオから来たウインガーはプレミア初年ですぐに馴染み、9ゴール4アシスト。いきなり実力を証明した。一人は軽くかわし、左サイドで質的優位を作ってくれ、さらには守備の献身性を持ち合わせる現代的スピードスター。でもプレースタイルはガンガン仕掛ける!ではなく、常に肩の力を抜いて冷静にプレーを選択する。その冷静さからの両足でのシュートは彼の最大の武器。どちらの足でも強烈なシュートを叩き込むことが出来る。来季も残ってくれるならうちの最大のアドバンテージになるだろう。
課題:シーズン終盤にかけて、疲労のせいかプレー精度が落ちた。リーグ戦ではファビアンスキの38試合に次ぐ36試合に出場。彼の2番手の選手の補強が必要。
ミカエル アントニオ 7.0
ウェストハムの大人気者。今季もサポーターに強烈なインパクトを与えた。武器は圧倒的なフィジカルを利用したボールキープ。スピードもあるので少しキツイロングボールでも強引に収めて見せる。小柄なSB相手ならほぼ無敵で、からだを入れてしまえばこっちのもんだと言わんばかりに縦へグングン突破する。守備の献身性もこの選手の特徴。個人的にはそのパワフルすぎるプレーはCFで活かしてほしい。繊細なプレーは出来ないが、裏に抜けるスピードはチームトップ。決定力が不安視されたシーズンであったが、スパーズ戦で見せたスーパーゴールで払拭まではいかないものの、期待はできるだろう。
課題:決定力。ボールを収めた次のプレー精度の低さ。
サミル ナスリ 5.5
シーズン途中から加入した問題児。才能には疑いはなく、サッカーIQも優れている選手。18か月にもわたる出場停止処分を受け、試合勘やちゃんと動けるのかも怪しかったが、格の違いを見せた。しかし定位置は奪えず、もうウェストハムで見ることが出来ないのが残念だ。さよならナスリ!
課題:特になし
FW
マルコ アルナウトヴィッチ 6.8
モイーズに左サイドのドリブラーからCFにコンバートされ、その才能を開花させたイブラ2世。今季10ゴールをあげ、チーム得点王。だが少し物足りないシーズンになった。彼の最大の武器はポストプレー。191㎝の体格を活かしたボールキープはイブラさながら。足元も上手く、素晴らしいトラップからの反転が得意。アントニオと入れ替わって右サイドに移動するときもあるが、ストークで鍛え上げた一級品のクロスでアントニオに絶妙アシスト。ここまで色んなことができる選手は稀有だが、メンタル面が脆く、そこまで安定したプレーをすることは出来なかった。
課題:中央での守備。守備のスイッチをいれてくれる選手になってくれたらもう一皮むけて素晴らしい選手になるだろう。
アンディ キャロル 5.0
空中戦では無敵のパワーヘッダー。今季はそれなりに出番があったが、結果を残すことはできなかった。途中からサブとして入ってくるにはこれ以上ないオプションだったが、クロス以外期待感がなく、ついに今季は0ゴール。お役御免になった。ウェストハムでの数々のスーパーゴール。忘れられない選手だ。
課題:オフザボールの改善。今のままではどこのチームに行ってもベンチスタート。
ハビエル エルナンデス 6.5
FWのポジションを務める選手であるなら、彼のオフザボールを参考にするべきだ。自身のマークを外す動きや、ボックス内での次の展開を読む動きは一級品。今季はいまいち出番を与えられなかったが、何度も重要なゴールを決めてくれた。
課題:少し動きすぎ。留まってスルーパスをもらってほしいシーンもしばしば。
アンドリー ヤルモレンコ 6.0
ウクライナの王様。大柄でありながら、左足のドリブルは素晴らしいものを持っている。ドルトムント時代は少し王様気質であり、足元でしかボールを要求せず、守備にもあまり参加しない選手だった。ウェストハムではどうか?と思ったが、ドルトムントでも見せていたキレキレのドリブルからの素晴らしいゴールは見せてくれたもののすぐにケガで長期離脱。評価がしづらいシーズンになってしまった。
課題:ドルトムント時代の課題が修正されているかどうか。来季が見ものだ。
ルーカス ペレス 6.5
実は個人的に一番期待していた選手。しかしウェストハムでは定位置を奪うことが出来なかった。FWの位置でチャンスクリエイトができるアルナウトヴィッチは違ったタイプのポストプレイヤーである。ペレスが受けたときにもう少し周りの選手が裏へ飛び出す動きを見せてくれたら、ペレスはもっと自分の良さを出すことが出来ただろう。ペジェグリーニのサイドに人数をかける戦術にはすこし合わなかったように思う。
課題:アラベスでも頑張って。俺のペレス。
まとめ
これで18‐19シーズンの総括とさせてもらいます。シーズン途中から書き始めて、すこし失踪しそうになった(ちょっとした)このブログですが、皆さんの反応や、意見があったからこそ続けることが出来ました。今は色んな移籍話に花咲かせる楽しい時期です。だれか移籍が決まったらその選手について調べ上げて、どんな選手かを逐一取り上げようと思います。来季はスタートからしっかり書く!書く!下手でもいいから書き続ける!ほんとにありがとうございました。
ウェストハムユナイテッド通信簿 GK~DF編 #5
お久しぶりです。1か月ぶりくらいのブログです。
今期のプレミアリーグも終わり、ウェストハムは大型補強の割にはいつも通りの順位に落ち着いてしまいました。今後の移籍情報が気になるところですが、その前に今シーズンのウェストハムに個人的な通信簿をつけていきたいと思います。僕は戦術云々よりもこういう話のほうが好きです(笑)10.0満点で採点させてもらいました。
1.GK
背番号1 ファビアンスキ 9.8
今季、スウォンジーから加入してきた実力派GK。できるだけ長くこのチームに居てほしい。彼が覚醒したらボールはゴールラインを割ることは不可能。プレミアリーグ全体で断トツのセーブ数。ファビアンスキがいなかったらウェストハムは降格していたかもしれません。まさしくチームのスーパーヒーロー。ウェストハムMVPです。
課題:足元の不安定さ。キック精度。簡単にラインを割ってしまう場面も。
13 アドリアン 5.5
ウェストハムの守護神は今季スタメンを奪われ、実力は折り紙付きの素晴らしい選手だけに勿体ないシーズンを送ってしまった。しかしファビアンスキの今シーズンの働きを見てしまうとそれもしょうがないように思う。セカンドキーパーとして過ごした今シーズンだが、アドリアンほどの選手がいたからこそのファビアンスキの活躍だっただろう。
課題:特になし
2.DF
3 LB アーロン クレスウェル 6.0
シーズン終盤はマスアクにポジションを奪われてしまったが、相方のフェリペアンデルソンの立ち位置に応じたインナーラップ、オーバーラップで左サイドの攻撃に厚みを持たせた。左足のキック精度はすこし落ちてしまったシーズンだが、まだまだウェストハムの第一キッカー。来季残ってくれるなら個人的にうれしい選手。
課題:守備時の判断のミスや不安定さ。相手にサイドに張られると内か外かの攻撃を見誤る場面が見られる。CBの指示が必要。
4 CB ファビアン バルブエナ 6.5
ケガで少しの間戦場から離れてしまったが、シーズン序盤や復帰した試合では集中力の高さを90分保つことができた。相手と対峙した時の当たりの強さや読みの鋭さでチームを救い、攻撃面でもDFラインから中盤への縦パスを何度も通した。ただ少し強引にパスを出している場面も見られる。
課題:マークの受け渡しや自身のマークを見失い、裏を取られる場面が多数。
5. RB パブロ サバレタ 6.5
年齢による衰えが見えるが、オーバーラップのタイミングや守備での粘り強さは健在。CBとの連携も良く、契約延長もあり、フリデリックスの良い見本になってくれるだろう。ペジェグリーニからの信頼も厚いが、高い位置を取った時の攻撃性能はそんなに高くない。
課題:クロス精度とサイド際での守備対応
21. CB アンジェロ オグボンナ 5.2
今季はディオプやバルブエナのケガやコンディション不良などで出れない試合にスタメンを張ることが多かったシーズン。代わりを務めあげることは出来なかったが、空中戦の強さはチームNo1。特にコーナーキックを合わせるタイミングはドンピシャ。プレミアリーグ随一であろう。たまに見せるロングフィードはアルナウトヴィッチにはまる。
課題:背中のスペースを空ける守備、足元の不安定さ、集中力の欠如
23 CB イッサ ディオプ 7.5
今季のスペシャルな選手の一人。序盤は出番がなかったものの、出場してからは毎試合チームを救ってきた。まだ22歳と若手だが、強靭なフィジカルにスピードを持ち合わせる。パスコースを読んだ鋭いインターセプトに、カバー範囲の広さ。SBがつり出されて1対1の場面が作られても冷静に対応した。ボールを保持したときもプレッシャーがなければ、ガンガン前に運んでくれる。将来のプレミアを担う人材だろう。
課題:セットプレー時の守備対応。マークを外されゴールを決められたシーンも。
24.RB ライアン フリデリックス 6.0
ウェストハムのスピードスター。ケガで安定したシーズンを送ることは出来なかったが、トップスピードに乗った彼を止めることは難しい。トップスピードに達する速さも非常に早く、攻撃ではオーバーラップ、守備ではギリギリのところでのクリアなど、そのスピードを存分に発揮してくれた。シーズン終盤ではペナルティーエリアまで顔を出し、強烈なシュートを放ちプレミアリーグ初ゴールを得た。
課題:スロースターター。前半20分ぐらいまでかなり集中力を欠くプレーが見られる。
26.LB アルトゥール マスアク 6.0
昨季ウェストハムサポの心をつかんだドリブルは今季ではあまり見られなかったが、守備面の課題は少し改善できたようだ。以前よりも粘り強い守備を見せ、高い位置を取ってからの仕掛け、クロスの精度はお見事。サイドチェンジの精度もチーム1である。しかし、この選手がこのチームで活躍するにはもう一皮むける必要がある。
課題:オーバーラップのタイミングの悪さ。中盤がサイドを変えようとしている場面でDFラインから上がってくるタイミングが遅い。味方が生かしにくいポジショニングを取ってしまう場面も見られ、上手く高い位置をとれず、得意のドリブルは影を潜めた。
53.RB ベン ジョンソン 5.0
出場はマンチェスターシティ戦の1試合に留まったが、デビュー戦にしてはかなり上出来な内容であった。しかも主戦場とは逆サイドのLBでの活躍だったので、チームのSBのバックアッパーはこの選手の成長が鍵となる。チーム期待の若手だ。
課題:特になし
続く…次回はMF~FW編
ウェストハムはまだまだ終わらんよ プレミアリーグ 第34節ユナイテッド戦 #4
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- 1.スターティングメンバー
- 2.攻撃(ボール保持時)
- 3.ネガティブトランジション(攻撃→守備の切り替え)
- 4.守備(ボール非保持)
- 5.ポジティブトランジション(守備→攻撃への切り替え)
1.スターティングメンバー
久々のウェストハムのグレーユニ。個人的に好きです。
まずはウェストハム。長く定位置を確保していたクレスウェルに変えて攻撃的なマスアク。前節のフリデリックスからサバレタに変更。4‐2‐3‐1かと思いきやフェリペを右サイド、ランシーニを左サイドに置くこのチームが一番やりやすい形であろう4‐1‐4‐1。左サイドの守備が少し不安だが、ここはペジェグリーニ監督の思い切った決断だった。アンカー横にノーブルやスノッドグラスが侵入する狙いも見える。
対する赤い悪魔ユナイテッドはCLに備えてかマクトミネイが外れマタを起用。気になるところはダロトの右サイドの守備。サイド圧縮でボールを奪取してそのまま同サイド高速カウンターで仕留めるユナイテッドですが、左ウイングにはネガトラが極端に遅いマルシャル。スールシャールの思い通りにはいかなかっただろう。
2.攻撃(ボール保持時)
DFラインでのビルドアップはまだまだ不安が残るため(特にオグボンナ)、中盤の選手が降りてきてビルドアップを助ける形が多い。(このため、中盤での人数が足りず、次のフェイズに進んだときに効果的にボールを前進できないケース多発)困ったらあまり良くない体制でのロングボールを蹴ってしまう。そしてそのロングボールのセカンドボール回収率もそんなに高くない。とにかくビルドアップの点で今季は解決策がなさそう。ロングボールでもなんでも前に蹴って前に運べ!
ウェストハムの特徴であるサイド攻撃がこの試合では光りました。ユナイテッドは中央にコンパクトな守備陣形を保ちつつ、守備時は4-4-2のような形にもなる。しかし、サイドの守備がサボり気味のマルシャルであったり、リンガードが中央に流れたり、はたまたSBが不慣れなポジションのダロトとサイドの守備がそんなに固い構造ではないのでこれでもかとウェストハムはサイドを攻め立てました。
チチャのサイドチェンジから左サイドでチャンスを作ったシーン
リンガードもボールホルダーにプレスに行ってしまいマスアクががら空き。さらにユナイテッドのCBスモーリングとジョーンズの間のスペース。 この2CBは1対1で対峙したときは良いパフォーマンスを発揮しますが、こういうサイドに振られた時にボールウォッチャーになって自分の背中を捨てがちです。中央は見事に2対2。マスアクもフリーで素晴らしいクロスを供給。チチャの落としにフェリぺがボレーで合わせネットを揺らします。相手の弱点を見事についた素晴らしい得点。
が、オフサイドの判定。ほんとはなかったけどね!オンサイドだったけどね!!!
ですが、後半にこのサイド攻撃が身を結びます。ユナイテッドのミスからの得点です。
たぶん偶然だと思うんですけど、この直前のシーンやほかのシーンでも、スノッドグラスがハーフスペースに侵入してサイドにボールを供給しているんですよね…気のせいか
先ほどのシーンとほぼ一緒。スモーリングがCB間を大胆に空けていますが、今度はフレッジが埋めています。その代わりスノッドグラスは空いています。スモーリングもダロトのサポートに向かいますがウェストハムの狙いはCBを引っ張り出したことで生まれる空いたファーサイドへのクロス。
ここで俺らのランシーニが戻ってきた。サイドの守備はサボりがちなのか、前線に残ってカウンターを引っ張る要因なのかはわかりませんが、以前のようなスキルの高さ、質的優位を作りだしました。シザースで相手の逆を取り、インスイングのクロス。ロホの頭上を綺麗になぞり、我らの得点王フェリペが沈めます。
やっと結びついた狙っていた形でのゴールになりました。
この後ランシーニはまたも負傷交代、、、長引かなければいいですが。そしてペジェグリーニは後半終盤にチチャに変えてみんな大好きスーパーユーティリティ、アントニオを投入。疲労した相手には十分すぎるパワー。バーをたたいた惜しいシュートを放ちました。アントニオのスーパーサブはありかもしれません。
3.ネガティブトランジション(攻撃→守備の切り替え)
前半は中盤の2枚のIHが飛び出した後の切り替えも遅く、スペースを使われた。
後半はどちらかのIHが飛び出したら、どちらかはライスの横のスペースを埋め、待ち構える形をとった。後半に入るとしっかり修正が入るあたり、流石ペジェグリーニと言わんばかり。
4.守備(ボール非保持)
このチームの急務の課題は守備の共通意識の改善。ほぼ毎試合中盤ではがされ、DFライン+ライスでピンチを迎えています。今季ライスがアンカーで急成長したのは多くのピンチを迎え、難しい判断を何度も強いられたからだと思われます。
ユナイテッド目線で話すとルカクやリンガードが下りてきて中盤で数的有利を作ったり、ビルドアップ時はポグバがアンカーの位置まで下りて、フレッジと2ボラのような形になり、4-2-3-1に可変したり、攻撃の種類が豊富です。
戻ってウェストハム。最近前線からプレスをかけていますが、いとも簡単に中央突破されてしまいます。原因はおそらくIH。勢いよく飛び出すのはいいが、その後がない。ライスの脇のスペースを使われ放題でした。上記したように後半では修正されていました
上図のようにカバーシャドウ(パスコースに立つことで敵を無力化する)の意識が低い。というよりやってない。なのではがされた後の対処を見るとそれも特になし。守備は仕込めてなさそう。アドリブ感がありますね。ファビアンスキがいなければ今頃何位なのか…考えるだけで恐ろしい。
解決策
この場合リンガードが中に流れてマスアクが暇そうなので、
①マタにアプローチしてライスの選択肢をリンガードに絞る
マスアクが空けたスペースにランシーニが戻ってくるのは望みが薄いのでスノッドグラスはこのスペースを埋めましょう。
前がだめなら後ろでカバーするのが何事も定石。後半は修正してどちらかのIHがライスのアンカー脇を埋めていました。
個人的に下手に飛び出してライン間でボールを受けられてしまうなら、ある程度まで引いてブロックを作ったほうがいいのではと思う。シティ戦やリヴァプール戦でも効いていたし、別にポゼッション型だからと言って前からボールを奪いに行かなくたっていい。まだ今は後ろでとってもゲーゲン気味のプレスが来て場合蹴ってしまいがちですが。
5.ポジティブトランジション(守備→攻撃への切り替え)
このチームの一番の長所はこのポジトラ時のカウンターです。鋭いものを持っています。相手枚数が少なければ低い位置からでもガンガン前に飛び出していきます。 このカウンターを磨いて、引いて引いてカウンターサッカーでもいいのですが、うちが目指しているのはそういうサッカーではないことは確か。ペジェグリーニほどの名将がきた意味を。セットプレーだけじゃない得点を。
感想
このチームの目指しているサッカーは超攻撃的サッカー。僕はサバレタがどれだけシュートを打ってきたか知っています。うちではSBがフィニッシャーになることもあります。それぐらいの人数を攻撃にかけています。しかしまだまだゴール数は失点数を超えません。このチームの急務の課題は守備だとぼくは言いましたが、ゴールの少なさもこのチームの課題です。決めきる決定力というよりは、そのチャンスを作り出せていないのが現状かと思います。ユナイテッド戦は相手に間延びした時間もあったし、弱点もありました。言っても3連敗しています。次のレスター戦ではぜひとも勝利を。
遅すぎた修正 頑張れウェストハム 第32節 エヴァートン戦 #3
遅れてすいません!そして全くまとまりませんでした!すいません!
1.前半 442と4231の相性の悪さ
・噛み合わせの悪さ
ここでみられるように、シグルズソンが浮きます。さらに相手サイドアタッカーはベルナルジとリシャルリソン。1対1ではほぼ自動的にチャンスを作らせてしまう恐れがあるため、サバレタとベルナルジの1対1、クレスウェルとリシャルリソンの1対1もできるだけ防ぎたい。つまり厳しいってことですね。
さらにエヴァートンはHS(ハーフスペース)を頻繁に使うチームですので、浮いたシグルズソンやサイドのリシャルリソンが頻繁に出入りします。442のままでは上図のように対応が難しいように思えます。このスペースは基本的に2ボランチのライスとオビアングが対応しています。そうするとどうしてもスペースが生まれてしまうので、サイドハーフやらボランチやらをDFラインに一時的に吸収して5バックで対応すれば、マークのずれやスペース管理もしやすいと思います。
そして重要なのは2トップの守備。簡単に飛び出さずに相手ボランチへ簡単にボールを通させないコース切り。できるだけ前で制限をかけて後ろの負担を減らしてあげてほしいところです。
・絶望の2失点
試合が始まると、待っていたのは地獄の30分。噛み合わせの悪さがそのまま出ました。
もうコーナーキックから失点していますが、地上戦であまりにやられたので、
それは無視させてもらいます。
このシーン。アルナウトヴィッチが不用意にボールホルダー”だけ”に ”中途半端なプレスを掛けます。これによりライスがつり出されます。
この後ちょっとごちゃごちゃしましたが、ライスが飛び出したスペースをオビアングがカバーしたものの、その空いたオビアングのスペースを使われ大ピンチ。29番のドミニクがリシャルリソンのパスを出していたらジエンドでした。
黄色矢印 ボールの動き 各チームの色の矢印 選手の動き
さらにこのシーン
前半はエヴァートンに好きなように動かされ、
空いたスペースをどんどん使われるタコ殴りに遭いました。
前線5枚に対し、4バックのまま対応してしまい、SB裏を突かれたシーン
ベルナルジが中に入ってディーニュがオーバーラップするスペースを提供
HSを独走するリシャルリソン。
マークがいなければライスはついていくが、オビアングは見てるだけ。
グラウンダークロスを入れられあわや失点。
そして絶望の2失点目。上のシーンとほぼ同一。違うのは今度はライスがついていったところです。しかしこの間。ライスの甘い対応でした。
リシャルリソンは前を向いてスピードに乗ったコールマンを使いました。
クレスウェルも懸命に追いかけるも振り切られ、グラウンダークロスを入れられ失点。
ここまでシュート0のウェストハム
2失点目にしてウェストハムは442から4231へとフォーメーションを変更。
前半はこの後何とかしのぎ切り、0‐2で終えました。
2.後半 修正の入ったウェストハム これからの戦い方の指針が?
・前半には見られなかった崩し
後半 交代 オビアング→アントニオ ペレス→チチャリート
ウェストハムは4231から433に変更。ライスをアンカーに置き、以前のシティ戦のように2列目から飛び出してくる相手を捕まえる役目を果たします。相手の4231と噛み合わせもよく、後半は大きく崩されることもなかったように思えます。そんな中、ビルドアップから良い崩しがあったので取り上げます。55分20~ぐらいから。
①DFラインが3CB化し、左CBクレスウェルがアルナウトヴィッチへパス。クレスウェルはそのままインナーラップ。
②サイドでターゲットとなったアルナウトヴィッチがライスにリターン。
③リターンをもらったライスはスノッドグラスにパス。
④スノッドグラス空いたランシーニにダイレクトパスでチャンスを演出。
アルナウトヴィッチが交代されるまで、ウェストハムはこの形でチャンスを作っていました。アルナウトヴィッチはサイド出身なだけあって、守備の時もDFラインまで戻ってきてくれてました。最近FWが彼の主戦場になっていますが、もしかしたらFWでの守備の動きを教えてくれる人がいなかっただけかもしれません。
このように中央よりもフリーになれるサイドでターゲットを作り、そこを起点としてボールを前進させる形がこのチームの鉄板になるかも?しれません。
・まだまだ見える課題
後半はこのまま0対2で試合終了。
この試合ではウェストハムのずさんなスペース管理が露わになってしまいました。
修正が入った後半でも、人が出て行ったところに誰かが入る動きに組織として連続性がまだまだです。
感想
このチームがポゼッション型なのか?カウンター型なのか?それともその両方なのか?個人的な意見は、このチームはカウンターはもう武器として持っていて、それに割り切らずボールもしっかり繋いでボールを運べるんだぞ!っていうのを目指してると思います。そのためにはある程度の決め事を決めておく。ノーブルがいないときのキャプテンシーの不在も痛いところです。そして今から続くビック6との連戦。ペジェグリーニ監督に解任の噂が流れていますが、(流石にないと思いますが…)そんな噂を吹き飛ばしてくれるような試合を期待しましょう。このクラブにはきっと素敵な未来が待ってるは…ず…。
頑張ろうウェストハム#2
DAZNの見出し
勝ち負けを繰り返す不安定な戦いぶりも、なんとかトップ10の座を死守している9位ウェストハム。前節は守備力でリーグワーストクラスのカーディフに完封されただけに、攻撃陣は憂さ晴らしのゴールといきたい。
結果からいくと結果は4-3と劇的逆転勝利。
しかし、それが憂さ晴らしのゴールになったのかどうか。それは疑問に思うところです。DAZNの見出しに付けられたように、"不安定"な戦いぶり。はたして安定したウェストハムは見られるのでしょうか。
*前半
まずウェストハムのビルドアップ問題。改善されたとは言い難いですが、前節に比べたらある程度相手を押し込んだビルドアップは出来ていたのかなと思います。それでは何が前節と違ったのか
①両SBが高い位置を取っている
→相手の両サイドハーフをピン止めとまでは言えませんが、押し込めている状況を作り出せました。
②ライスが落ちて出来たスペースに選手が入っている
→前節では中盤にマンマークを敷かれていたため、中盤の選手がフリーの状態でビルドアップに参加することが難しかったですが、ハダーズフィールドは厳しいマークをつけてこないゾーンディフェンスを敷いてきたので、ビルドアップを邪魔されることはそこまでなかったです。しかし、このDFラインに降りて来すぎて、(特にランシーニとフェリペアンデルソン)
その次の中盤、前線と数的優位を作り出すことは出来ませんでした。それが流れでゴールを決めることが出来ない問題点の1つです。
そしてもう一つの問題点
ボールをプレスバックで取り返して
さあ、今から攻撃だ!ってシーンです。
逆サイドでパスを呼んでいるサバレタ
ランシーニはこの狭いアルナウトヴィッチへの縦パスを選びました。ウェストハムは基本この狭いパス交換からしかチャンスが生まれません。アルナウトヴィッチのフィジカルとテクニック頼り。
今度はクレスウェルがサイドに開いてパスを呼んでいますが、オグボンナは出しません。
このように今季のウェストハムというチームは(特に今年に入ってから)、異常と言えるほど逆サイドへの展開がありません。どうしても狭い方狭い方に行ってしまうので、敵が薄くなっている逆サイドへの展開ができ、ある程度のインテンシティを持ち合わせる中盤、カルロスサンチェスの復帰が望ましいですね。
FWが落ちて来て、前線で駆け引きしてる選手がいても、相手の視野に入ったとこでしか動かないので、相手も対応しやすいです。
B 守備
問題はDFラインの連携面だけではありませんでした。
7番BacunaがDFラインに落ち、ノーブルがそこに釣り出されている状況で、ノーブルは帰陣せずそのままコンゴロにプレスをはめに行きますが
中にスペースがぽっかり空いていて縦パスを通されています。この時の状況をボードで表すと見事にMF-DF間が間延びしてるのが分かります。
原因は3つ
①ノーブルが釣り出されていることによって、中盤に枚数が足りない。(ライスが2人を見る状況)
②右サイドにきった守備をしているのに対し、フェリペアンデルソンが外の選択肢を捨てきれず、相手右サイドハーフが中に切り込んでもマークにつけきれていない。
③両SBが手前の敵をチェック出来ていない。
サバレタがDFラインに張り付いたまま、ライスの片方のマークを見れていない)
このように、プレスに連動性がなく、行ったら行くだけ相手に数的優位を突かれて何度もピンチを招きます。
次、この状況がまた生まれ、失点に繋がります。
相手GKがボールを持っていますが、
またノーブルが釣り出されています。
そうするとまたライスの両脇が空き、失点に繋がるFKになります。
*後半
(特に変わり映えがなかったので失点シーンだけ)
後半の失点も同じケースです。
このようにボールホルダーを完全にフリーにしてます。ここまでフリーにしてしまうとライスも縦パスのコースを絞りきれません。
そして微妙なDFラインのズレ
この後ディオプのインターセプトもターンでかわされ、スーパーゴール。(オグボンナの対応にも難有りましたが…)
今度はCBからの縦パス1本で失点してしまいました。
FW陣のどちらかがプレッシャーをかけたかったところですが、それも叶わず。
かなりガサツな、分析とも言えないただの感想文になってしまいましたが、ウェストハムサポの皆様のご意見の方をお待ちしております。